福井県北部を襲った集中豪雨。7月17日夜から18日にかけて200年に一度という豪雨がありました。足羽(あすわ)川の堤防が決壊し、各地で土砂崩れ、住宅の全・半壊、浸水被害などが発生しました。18日は島根県で活動していましたが、急遽、福井入りすることとし、翌19日、公明党の国会、地元議員とともに被災地域に向かいました。そこは想像を絶する状況でした。福井市内や鯖江市内の被災地域が、終戦直後の混乱した状況のように思えました。そこで被災者の方とお会いし、お話をいたしました。前の晩から一睡もせず、ただぐちゃぐちゃになった家の中から泥をかきだしている方々に、何と励ましの声をかけていいのかわからない、大変つらいことでありました。しかし、被災された方にとってみれば、私が新人議員であろうが、ベテラン議員であろうが、関係ない。目の前にいる議員が、何をしてくれるのか、今まさに求められていることはこのことだと分かりました。参議院議員にさせて頂いてから、「これから」というより、「今この瞬間から」が勝負だと、一瞬にして緊張感が走りました。
【エッセー】福井県集中豪雨