土曜から日曜にかけて隠岐諸島に行きました。隠岐は島根県北方約50kmの日本海に位置する離島です。主に4つの島から成りたっております。1年前に予定候補の公認を受けて以来、唯一訪れることができなかった地域が、この隠岐でした。(私の活動地域は、中国地方、兵庫、滋賀、福井県が中心でした。)伊丹空港からプロペラ機で隠岐へ。しかし、隠岐空港の周辺に低い雲がたちこめたため、着陸を4回も試みました。昼食もほとんどとれずに、今度は高速船に乗り換え、中ノ島に渡りました。この高速船もかなり横揺れしました。この島は後鳥羽上皇が流された(承久の乱)島です。さすが配流の場所ですので、そんなに簡単にはアクセスさせてはくれません。移動に強い私もさすがにヘロヘロになりました。
2日目は 最大島の島後(どうご)に戻りました。ここは10月1日から1町 3村が合併し、隠岐の島町となりました。とにかくこの隠岐の方々が、谷合正明を一生懸命に応援し、期待していただているということが分かりました。また今回直前に決まった訪問にもかかわらず、ミニ語る会の各会場に20人から60人の方が島を船で行き来して参加していただいたことに、大変に胸が熱くなりました。ミニ語る会では、皆様に国政の課題などお話させていただくとともに、新制隠岐の島町を訪れた第一号の国会議員ですとアピールをしてきました。
この島の一番の課題を聞いておりましたら、まず何より、雇用の問題。特に若い人の雇用の問題。高校を卒業したら、ほとんどが島を離れるということでした。一度、島を離れて本土で生活してみたいというのは、若い世代にとって自然の動機だと思いますが、島に残りたい・新たに生活したいという意欲ある若者までが、離島しなければならない現状に対しては、対策を講じなければなりません。若い世代の雇用の問題は、地方のどの地域にいっても深刻な問題でありますが、隠岐は離島というハンディがあります。数年後には2500メートルの滑走路をもつ新空港が完成し、東京と隠岐を結ぶ空路も可能とのことでした。本土と島を結ぶ飛行機の欠航も今よりだいぶ減るでしょ?う。観光振興の可能性もあります。また、島で漁師を全国から募集したところ、予想を上回る人が手を挙げたそうです。海のない埼玉県からIターンでやってきたという例もありました。
一朝一夕で片付く課題ではありませんが、自然も歴史 も文化も豊かな島、隠岐を大切にしていきます。私も国会議員として、若い世代の代表として、離島の雇用問題に全力で取り組んで参ります。
さて今から岡山の自宅を出て、沖縄に視察に行ってまいります。
【エッセー】念願の隠岐の国へ