この度の台風23号により亡くなられた方、被害に遭われた方、衷心よりお見舞い申し上げます。明日金曜日は被害の激しかった岡山県に行ってまいります。
昨日20日より予算委員会の場が衆議院から参議院に移ってまいりました。公明党からは魚住裕一郎さんが質問に立ちました。私も委員会室の後ろの席に座って、応援していました。応援と言えば、先週16日の土曜日は兵庫県養父(やぶ)市、和田山町、日曜日は岡山県高梁市の選挙の応援に行ってまいりました。養父も高梁も市町村合併してはじめて迎える選挙です。いずれも中山間地域を抱える広大な地域ですが、そこでも公明党の地方議員さんが地域密着で頑張っておられました。山々に囲まれての街頭演説が多かったので、先週エッセーに書きました鳥獣被害や林野振興に関連したお話をさせていただきました。農林業に従事される方も多く、関心が高かったように思えました。遠いところ集まっていただいた皆様、本当にありがとうございました。
ところで先週15日金曜日の参議院本会議での浜四津代表代行の代表質問には、思わず小躍りして喜びました。質問は多岐にわたっていましたが、その中で「シビル・ソサイエティ育成」について触れたものがありました。浜四津さんは、「官」か「民」かという発想だけでなく、これからは「共助」の社会に向けて、NPOやNGOなど公益を追求する民間組織「シビル・ソサイエティ」の重要性を主張されました。私も議員になるまでNGOで働いてきたものとして、全く同じ思いをしております。
さらに浜四津さんは質問の中で、人道支援で活躍するNGOの一つとしてAMDAの名前を挙げておられました。AMDAとは私が所属していた団体でしたので、非常に驚いたわけです。本会議後、浜四津さんにお礼を申し上げましたら、「質問作っている時に、谷合さんの顔が思い浮かんでね」と笑顔のご本人。(こうやってファンが増えるんだなぁとひとしきり感心)NGOで働いていた時、自分たちの現場の声は国会に届いているのかなという思いがありました。国会議員になったとはいえ、自分が政治を志した原点はNGOでの活動ですので、そういった活動が(たとえ同じ政党の議員の発言ではありますが)認められたということに、非常にうれしい思いがしました。
国会議員になって3ヶ月、国連における障害者権利条約や、地雷廃絶キャンペーンの推進状況など、NGO関係者の方から話を聞く機会がありました。海外だけでなく国内の福祉関係で活躍するNPOの方にもお会いしてまいりました。興味深いのは、どちらかというとこれまでの市民グループというのは、行政のやることに反対する勢力が多かったのですが、今はむしろ行政組織とお互い長所を生かしつつ連携を強化しているという事実です。それぞれが信頼関係を結んできた証拠だと思います。
ただし、今後、さらに連携を強化したり、信頼関係を結ぶといったときにNPO・NGO側の課題というのは、慢性的な予算不足によって常駐職員が確保できないという点だと私は思います。NPOやNGOの事業の質を高めるためには人材の確保が必要最低限です。その意味で、公明党がマニフェストで掲げた政府開発援助予算の5%を日本のNGOに還元するという提言は、たかが数字目標かもしれませんが非常に重要な要素を含んでいます。その数字に行き着くまでに、相当超えなければならないハードルがあるからです。
シビル・ソサイエティの育成に向け、私も全力で頑張ってまいります。
追記
・党内の留学・就学生問題に関するプロジェクトチームの事務局長になりました。
・マニフェスト123項目のうち「平和をつくる専門家を3年間で1万人に増員」について
政策実現担当者になりました。
・来週の木曜日の農林水産委員会で初質問することになりました。
(谷あい)
【エッセー】シビル・ソサイエティの育成