先ほど、党首討論が終わりました。45分間の党首討論でした。私も与党側の応援席に陣取って座っておりました。中身については、みなさんご承知のことと思いますが、天下り問題、教育問題、そしてライブドア問題についてでした。一番、私たちが知りたがっていた例の振込指示メールの信憑性について、前原党首は確たる証拠は一切出しませんでした。
討論では、45分のうち残り9分になったところで、ようやくこのメール問題について取り上げる始末。そして何も新情報は提供されない。2~3日前の記者会見で、「楽しみにしてください」との前原党首の発言はいったい何だったんでしょうか。逃げている、泥仕合に持ち込みたいだけだと、皆が思ったことでしょう。私も場内であきれました。与党側の応援席から、前原頑張れという皮肉のエールが飛び出したほどです。
前原党首は質問の冒頭、天下りにみられるモラルの低下問題について触れていましたが、一体自分たちの議員のモラルはどうなっているのでしょうか。奇しくも、飲食店で暴行した民主党参議院議員が昨日離党届を提出したようですが、質問した張本人の永田議員や、委員会で彼の質問を許した執行部の責任は重い、非常に重い。代議士のことを「選良」と呼ぶことがあったそうですが、死語と化していますね。
そもそも不確かな情報、だれが作成した資料なのかも明示せずに、予算委員会という公の場で質問し、民間人を名指し攻撃するということが、国会議員として許される行為なのでしょうか。政権交代や二大政党を目指す政党のする質問ではありませんね。
耐震偽装、BSE、ライブドア、防衛施設庁の談合問題について、国会論戦しているなかで、上記の民主党の対応はこれらの論戦にも水をさす、そして国民を呆れさせる重大な失敗だったと言わざるを得えません。
(谷あい)
【エッセー】こんな党首討論は見たくない