明日の参院本会議で、性同一性障害者の特例法案が成立する。
4年前に議員立法で同法が成立してから、法制度上の残された課題として、戸籍の性別変更の条件の一つとしての「子なし要件」があった。今回、与野党協議の結果、未成年の子がいないという要件に緩和された。
法律以外の問題として、性別適合手術をする場合、国内では専門医と施設が不足しているため、順番待ちの状況が生まれている。結果的に東南アジアのタイで手術するケースが増えている。こうした医療上の環境整備も必要だし、また周囲の理解ももっと必要である。
当事者の皆様から直接ご要望を聞いてきた者として今回の改正を歓迎するとともに、更なる支援が進むようにしてまいりたい。
(谷あい)
性同一性障害者の特例法案可決へ