谷合正明参院議員は10月19日、参議院行政監視委員会で質問に立ち、復興予算の使途の在り方等について政府の対応を質しました。以下、公明新聞記事を転載します。
(岡山事務所)
質問する谷合氏=19日 参院行監委
19日の参院行政監視委員会で公明党の谷合正明氏は、本来の趣旨とは懸け離れた事業への“流用”が指摘されている復興予算の使途の問題を追及。「民間(団体の補助金申請など)では絶対に却下されているような案件も、今回は認められている」と指摘し、民主党政権の対応について「非常に甘い、遅い、鈍い」と厳しく糾弾した。
谷合氏は、予算流用の批判が強い、反捕鯨団体・シーシェパードへの対策や、刑務所の職業訓練などに言及し「本来通常の予算で対応すべきだ」と強調。「復興の名目で水増しされているのではないか」と指摘した上で、「(民主党政権による)予算編成のシステムを抜本的に見直さなければ、今後も特別な予算枠を設ける度に同様の便乗予算が繰り返されるのではないか」と述べ、見解をただした。
大久保勉財務副大臣は「復興予算の在り方をしっかりと議論したい」と応じた。
また、谷合氏は、公明党として11日に、復興事業の早急な検証や、復興庁が関係府省庁に勧告権を行使することなどを求める緊急提言を行ったことに言及。「検証は、どこがどのような基準で行うのか」と迫り、責任の所在を明らかにするよう訴えた。
平野達男復興相は、事業の精査は復興庁が進めていることに触れ「(予算の)執行停止もあり得るという前提でやっている」と強調した。
また、谷合氏は、外国人献金や暴力団関係者との交際が発覚した田中慶秋法相が、公務を理由に国会審議を欠席するなど、国会軽視の姿勢でも批判されていることに言及。谷合氏の追及に対して、芝博一内閣官房副長官が「個人的見解は控える」などと答弁したことを批判し、「(田中法相の)委員会答弁を拒否することを誰もとがめないこの内閣では、国民生活を任せるわけにはいかない」と主張した。
(公明新聞:2012年10月20日付より転載)