2022年9月16日 1面
【モルドバ・キシナウ14日=栗田博幸】公明党ウクライナ避難民支援・東欧3カ国調査団(団長=谷合正明参院幹事長)は14日午後、二つ目の訪問国となるモルドバの首都キシナウに到着した。ウクライナ避難民が暮らす支援施設を視察するとともに、日本政府がNGOを通じて行っている緊急人道支援の効果がどのようにあるか見て回った。
一行が最初に訪れた避難民施設「シネマ」には、現在、約100人の避難民が滞在している。ここでは日本のNGO「ピースウィンズ・ジャパン」が食料品や日用品の配布をはじめ、医療チームによる健康管理支援などを実施していた。
同施設を運営するキシナウ市の担当者は「ピースウィンズ・ジャパンのおかげで十分な支援物資を避難民に届けることができている」と説明。ウクライナ南部のオデッサ州から2人の子どもと一緒に避難し、長期滞在している女性からは「日本からの温かい支援に心から感謝している」との声が寄せられた。
視察後、谷合団長は「ウクライナへの人道支援を推進するためにもNGOの存在は欠かすことができない。さらなるNGOの活躍を応援していきたい」と語った。
このほか一行は、避難民が滞在する大学の学生寮を訪問。公共施設に食料提供を行っている日本のNGO「難民を助ける会」の激励にも動いた。